知らないと損!太りにくいお酒の選び方
糖質がある「醸造酒」、糖質がない「蒸留酒」
醸造酒とは、ワイン、日本酒、ビール、紹興酒など果物、穀類から作られるもので、糖質のあるものをアルコール発酵させます。辛口のワインは糖分をほぼ全てアルコールに変えてしまっているので、糖質の量は日本酒、ビール、紹興酒などに比べて非常に少ないです。
一方、蒸留酒とは、ジン、ウォッカ、ウイスキー、焼酎など。こちらは、蒸留しているため糖質は全く入っていませんが、アルコール度数がすごく高くなっています。
<代表的な醸造酒の糖質>
辛口ワイン(グラス1杯:100ml)0.06〜0.24g
甘口ワイン(グラス1杯:100ml)9.0g ※甘口ワインは大抵50mlでサーブされるのが一般的
シャンパーニュのBrut(グラス1杯:100ml)0.6〜1g
ビール(1缶:350ml)12g
日本酒(1合)6.5〜8.0g
紹興酒(1合)9g
これを見てもわかる通り、辛口のワインでは糖質が低いのがわかります。
ワインでは1リットルあたり糖質が4g以下のものを辛口ワインと呼び、赤と白(辛口に限る)の糖質の差はほとんどありません。一般的に流通しているワインはほとんど辛口ワインです。
甘口ワインとは、ポートワイン、貴腐ワイン、アイスワイン、甘口タイプのロゼワインなどを指します。
注意が必要なのはシャンパンなどのスパークリングワインです。
シャンパンをはじめとしたスパークリングワインは仕上げるときに砂糖を少し足して作るのが一般的。
糖質の量は辛口ワインよりも多いことを知っておきましょう。
糖質を気にしている人が醸造酒のなかで飲むとしたら、圧倒的に辛口ワインをおすすめします。
適量はアルコール分解能力によって違うので一概に言えませんが、女性でしたら辛口ワインを2杯程度、男性は3杯程度にしておきましょう。
女性は大好き!スパークリングワインの選び方
シャンパンはフランスのシャンパーニュ地方で作られたものだけを指します。イタリアならスプマンテ、スペインならカバなど、スパークリングワインはいろいろとあります。さらにカテゴリーによって糖質が異なるのも特徴。
ブリュット(Brut)という言葉を聞いたことがあると思いますが、スパークリングワインの甘辛度を表しています。
<スパークリングワインの糖質(全て1リットル当たり)>
Brut Nature:0〜0.3g未満
Extra Brut:0〜0.6g
Brut:1.2g未満(多くは0.6g〜1.0g)
Extra Dry:1.2〜1.7g
Sec:1.7〜3.2g
Demi Sec:3.2〜5.0g
Doux:5.0g超
糖質を気にされている人は、Brut NatureからExtraBrutまでを選ぶとがいいでしょう。ワインのエチケット(ラベル)に表記されていますから、購入時に確認してみてください。
糖質はないけれど、注意が必要な蒸留酒
蒸留酒は糖質が入っていない反面、アルコール度数がすごく高くなっています。肝臓ではアルコールを毒として認識し分解するので、その際に活性酸素が出ます。体内に酸化ストレスがかかると痩せにくい状況になり、ダイエットには不向きです。アルコール度数が高いものを多量に飲むのはダイエットの面でもアンチエイジングの面でもNG 。水割り、お湯割り、ウーロン茶割りなどで薄めてほどほどに飲むことをおすすめします。
アンチエイジングの味方とも言えるワイン
ワインの良い面はたくさんあります。
赤の影に隠れがちですが、白も実は赤より酸度が高く、アンチエイジングな作用があります。
白ワインに豊富な有機酸には腸内細菌をリセットする作用があり、腸内フローラを善玉菌にシフトする効果が期待できます。また大腸菌、サルモネラ菌などの病原菌に対する殺菌力も強いです。生牡蠣を食べるときに酸が強めのシャブリを合わせるのはその理由からです。
また、カリウムが豊富で女性にとってはむくみ防止にもなります。
赤ワインは、圧倒的にポリフェノールが豊かです。いわゆる抗酸化作用が動脈硬化を抑えて、心臓の冠動脈疾患(狭心症や心筋梗塞)を防ぎます。これを『フレンチパラドックス』といっています。バターを使い肉も多いフランス料理を食すのに、フランス人は他のヨーロッパ人と比べて、動脈硬化や心臓の病気で死ぬ数が少ないのは赤ワインのおかげだということです。
カベルネ・ソーヴィニヨンという品種はアントシアニンやタンニン、カテキン、最近話題のアンチエイジング成分であるレスベラトロールが豊富です。
カベルネ・ソーヴィニヨン種で造られた赤ワインはアンチエインジグなお酒の代表とされています。
「◯◯フリー」や「◯◯オフ」といったものはおすすめしない
アルコールを飲むなら本物を飲みましょう。
アルコールフリー、カロリーオフなどの人工的に作られたなものが、本当に体に良いとは言えません。
アルコールは嗜好品として楽しむものですから、どうせ飲むのであれば本物を選んだほうが良いですよね。中途半端はかえってマイナスです。
そういう食生活では、健康もアンチエイジングもダイエットも中途半端に終わることが多いのです。
〆のラーメン、お茶漬け、スイーツに気をつけよう
アルコールで酔っ払うと大脳皮質の働きが抑制されます。飲みすぎると理性が利きにくくなり、気持ちが緩んで、ついつい食べ過ぎたりします。せっかく糖質を控えめにしたのに、飲んだ後の〆のラーメン、スイーツを食べていたのでは元も子もありません。アルコールは適量を楽しく飲むようにしましょう。