男性更年期のひとつである「男性型脱毛症」について
青木先生にお聞きしました。

「年齢とともに薄毛になるのは仕方ない？」

私自身は、遺伝的素因はないのですが、やはり50歳半ばくらいから徐々に抜け毛が増え、髪の毛が細くなってきました。加齢は薄毛の原因のひとつです。今62歳の私自身もAGAの治療を1年前から行っています。

「内科的治療の重要性」　

AGA治療には食事、睡眠、禁煙、ストレス管理など内科的なアプローチも大変重要です。特に毛髪や頭皮の代謝に関係する栄養素を過不足なく摂取することが不可欠で、サプリメント療法を併行して行うことをおすすめします。

「どのくらいの期間で治療するの？」　

男性型脱毛症（AGA）の治療期間は個人差がありますが、一般的には以下のような流れで進みます。

①初期治療（3〜6ヶ月）

AGAの治療開始後、3〜6ヶ月ほどで効果が現れ始めます。初期に、髪の抜け毛が一旦減少（初期脱毛）することがあります。３ヶ月後くらいから発毛が実感できます。

②中期治療（6ヶ月〜1年）

継続的な治療により、発毛がさらに進み、髪の密度が改善されます。この期間では、効果が最大化されることが期待されます。

③維持治療（1年以上）

長期的な効果を維持するために、治療を続ける必要があります。治療を中止すると、再び脱毛が進行する可能性があるため、継続的なケアが大変重要です。

「治療法の種類は？」

ミノキシジル

主には外用薬として使用され、通常は1日2回の塗布が推奨されます。内服薬（国内未承認薬）を使用することもあります。

フィナステリド

内服薬として使用され、1日1回の服用が一般的です。

デュタステリド

フィナステリドと同様の内服薬で、より強力な効果が期待されます。

上記のものが基本的な治療の流れで、加えて昨今では漢方薬の併用や、赤色LEDやレーザーを使った物理療法、肝細胞培養上清液やエクソソームなどの成長因子を頭皮に導入する治療法などの有効性も報告されています。

「薄毛に悩んでいる方に伝えたいこと」　

治療は早いほど効果的です。
日々の医学の進歩で新しい治療法が次々と見つかってきています。悩んだら即、相談を！

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