「都市型原人生活」について
私たちは、便利なテクノロジーに包まれた現代都市で生きています。しかし、この便利さが私たちの健康を悪化させていることは意外と知られていません。今回のコラムでは、「都市型原人生活」という私の提唱する健康法について詳しく説明します。
近年、都市部での生活習慣病の増加が問題となっています。高度な医療技術や情報技術は私たちの生活を豊かにしてくれる一方、自然とのつながりを失い、体の本来の働きを鈍らせています。太古の我々の祖先は、自然の中で身体を駆使して生きていました。彼らは太陽の動きに合わせて生活し、食事も四季毎に収穫できる自然の恵みを取っていました。このような生活こそが、遺伝子レベルで最も適していると考えられるのです。
都市型原人生活は、都市での生活を続けながら、原人の生活習慣や感覚を取り入れる生活スタイルです。これには以下の四つの柱があります。
①重力を感じる:都市の便利さは、私たちの身体を動かす機会を奪っています。エレベーターやエスカレーターに頼らず、積極的に階段を使うことで、体の筋肉を鍛え、心肺機能を向上させます。
②地球時間で生きる:テレビやスマホ、パソコンの使用を減らし、自然な生活リズムを取り戻すことで、良質な睡眠やリラックスを得られます。
③五感を取り戻す:現代の生活は、私たちの五感を鈍らせています。自然の中での散歩や手作りの料理を楽しむことで、五感を養いましょう。
④原人感覚で食べる:加工食品やファストフードに頼らず、新鮮な食材を中心にした食事をとることで、体の健康を維持します。
これらの生活スタイルを取り入れることで、ストレスの軽減、体調の向上、肌の健康、免疫機能の向上など、さまざまなウェルエイジング効果が期待できます。また、糖尿病や脂質異常症などの慢性疾患の予防や改善にも寄与します。
ウェルエイジングクリニック南青山では、都市型原人生活を取り入れた治療プログラムを提供しています。例えば、食事指導や運動プログラム、マインドフルネスや睡眠指導など、患者様おひとりおひとりのライフスタイルや体調に合わせたオーダーメイドのプログラムを提供します。
都市型原人生活は、現代の便利さと原人の生活のバランスをとる新しい生活スタイルです。この生活を取り入れることで、私たちは都会での生活を楽しみながら、体と心の健康を取り戻すことができます。都市型原人生活を実践し継続することで、ウェルエイジングや真の健康とは何かを再認識する機会を得ることができるでしょう。