Dr.青木の日々是ウェルエイジング!
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ファスティングで糖尿病や肥満を改善 =現代人の消化管をリセット=

2023.08.18
ファスティング

美容や健康への関心の高まりから注目されているファスティング(プチ断食)ですが、病気の予防や改善効果でも科学的根拠が報告されていきています。

飢餓状態で自律神経の働きが活発に

人は食事をしてから排便するまでに約12〜72時間かかり、消化管が空の状態がずっと続くと、それは餓死に至ります。縄文時代のような狩猟の時代は次の狩りが成功するまで、飢餓と常に隣り合わせでした。これを乗り切るために、人の体には消化管が空になると内臓や血管などの機能をコントロールする自律神経の働きが活発になるように備わっています。ファスティングはその状態を擬似的につくる健康法ともいえます。
近年、ファスティングはアンチエイジング医学の分野でも注目されてきているのです。ファスティングによって、細胞のエネルギー燃焼工場のミトコンドリアの活性化や、老廃物を細胞レベルで排泄する(細胞自身のデトックス)老化防止に役立つ「オートファジー機構」の活性化、成長ホルモンの分泌促進、さまざまな細胞のもとになる幹細胞を増やす効果などが起こるといわれています。

目的に応じたファスティングの方法

ファスティングに関する病気の予防や改善効果の研究も進んでいます。2019年には、過去の研究の検証により、食間を長くとるインターミッテント・ファスティングという方法で、心血管機能の改善、肉体的なパフォーマンス向上、糖尿病や肥満の改善、認知機能の向上が認められたことが報告されました。
ファスティングには、固形物を48時間抜いて自律神経をリセットする方法や、糖質依存をリセットする3日間の糖質(炭水化物)制限、オートファジー機構をオンにするための16時間ファスティングなど、目的に応じた方法があります。水以外を取らないようにするファスティングが最も効率的ですが、厳格なファスティングは、開始直後に頭痛や動悸などの症状が出たり、自己流で繰り返しているうちに摂食障害に至ることもあるので、医師や専門家の管理下で行うことが重要です。ファスティングは生活習慣病の人に向いていますが、糖尿病で薬物療法中の人などは低血糖のリスクもあるため、事前に主治医に相談しましょう。

ストレスなくファスティングを行うためには

プチ断食のような1〜2日間程度のファスティングはそれほど辛くはありませんが、3日間以上の糖断ちファスティングや減食して行う1〜2週間のファスティングなどでは、体調不良やイライラ感、モチベーションの低下などが起こることがあります。当院では、スマートフォンのアプリであるLavを用いたファスティングサポートサービスを用意しています。

詳しくはこちらをご覧ください。
https://medirom.co.jp/lav

また、ファスティングをストレスなく行うためにGLP-1の内服薬であるリベルサス®️ の処方も行っています。

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